次亜塩素酸水のレジオネラ菌に対する殺菌効果試験結果

試験資材とレジオネラ菌を反応させた時の殺菌効果を確認するための試験を実施した。

試験スケジュール
試験受託日 2019年4月8日
試験開始日 2019年4月15日
試験終了日 2019年5月24日

試験資材
ジーミスト(次亜塩素酸水 20ppm)
上記試験資材原液をよく混合してから滅菌精製水で希釈し、20ppmの試験資材液を作成した。また、対照資材として、滅菌生理食塩水を使用した。

供試微生物
レジオネラ菌:Legionellapneumophila 血清型:1野外分離株
上記微生物をBCYEa培地にて前培養し、滅菌精製水にて約1Q9cfu/mLの濃度に調製したものを試験菌液とした。

区の設定

処置 感作時間
試験区 試験資材(ジーミスト20ppm溶液)1Lに試験菌液1mL添加 試験開始後0分、10分
対照区 対照資材(生理食塩水lL)に試験菌液1mL添加 試験開始後0分、10分

試験手順
①微生物検査方法(試験液の細菌数測定)
試験液を、滅菌生理食塩水で適時希釈し、BCYEa寒天培地で培養した。培養は、好気条件で35℃、5日間行い、培養後に発育した集落を計数して当該菌数とした。

②試験方法
試験資材及び対照資材をそれぞれ2L容滅菌タンクに入れ、試験菌液をlmL添加してよく混合した。
試験設定に従い、混合直後及び室温で10分間反応させた後、残存するレジオネラ生菌 数を微生物検査方法に従い測定した。

試験結果
試験結果を下表1に示した。
対照区については試験開始時から終了時まで同数となり、1200000cfu/mLであった。試験区では、試験開始10分後では1200000cfu/mL(92.5%減少)となった。

表1 レジオネラ菌試験結果

資材 生菌数(cfu/mL)
開始時 10分後
対照区 対照資材 1200000 1200000
試験区 試験資材 10未満

考察
試験の結果、ジーミスト(次亜塩素酸水)によりレジオネラ菌の顕著な減少が確認され、接触後10分で99.99%以上の減少効果が得られるものと判定されました。

※本試験結果は試料として切り出した一部のものであり、荷口全体の品質を保証するものではありません。
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